2022-01-01から1年間の記事一覧
実在の人物であるイギリス人数学者、アラン・チューリングの寄宿学校時代、第二次世界大戦中、そして1951年現在という3つの時代が登場する。主に描かれるのは、1939年から終戦までのイギリスのブレッチリー・パーク(政府暗号学校が置かれていた)内での暗…
阿佐ヶ谷姉妹のおおむね良好手帳(2023)を手に入れた。ピンク色、というよりもさくら色、いや肌色っぽいのかな。落ち着いていていい。手帳の表には2023ASAGAYASHIMAI DIARYという小さな、小さな文字。眼鏡のイラストがちょこんとふたつ。それも、エンボス加…
『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』は、全米批評家協会賞、ヨーロッパ映画賞のほか数々の賞を獲得した音楽ドキュメンタリーだ。迫力のあるキューバ音楽を楽しめると同時に、かつてのハバナの街並みや、そこで暮らす人々の姿を見ることができる。波がかか…
オドレイ・トトウ(『アメリ』主演)の大きな瞳に魅了されて、出演作品を見まくっていたことがある。その中では、かなりマイナーかもしれない『幸せになるための恋のレシピ』だが、なぜかDVDを持っている。確か、2度見て、また見たくなって、それなら買って…
息子が生後2ヶ月くらいの頃、私は鬱(うつ)状態に近かったかもしれません。「鬱で虐待した」とかいうニュースを聞くけど、私の場合はそうではなくて、息子もろとも入水自殺かな、なんてことを結構リアルに想像していました。そんな時、市の助産師さんが家…
息子が1歳半くらいの頃。自分で歩いてどこにでも行けるようになった彼の好奇心は止められず、とにかく後ろを追いかけて、彼の見つけた何かを一緒に探求する毎日でした。ある日、彼は、マンションと石垣に挟まれた路地で、地面の隙間に釘のようなものを発見…
以前、美容師向けの雑誌制作に携わってた。変わらず当時も「髪のダメージ」は、顧客の切実な悩みだった。ダメージを補正するために、さまざまな新しい施術が導入されては、消えていく。〇〇トリートメント、〇〇水、ダメージレス〇〇。どれもたいてい、施術…
学生のとき、阿佐ヶ谷に住んでいた。パールセンターという商店街を入ってすぐのところにあるワンルーム。初めての一人暮らしだったので、とにかく安全そうなところ、というので紹介された。商店街は、こじんまりしていたが、寂れてはいなかった。「お布施栗…