オドレイ・トトウ（『アメリ』主演）の大きな瞳に魅了されて、出演作品を見まくっていたことがある。その中では、かなりマイナーかもしれない『幸せになるための恋のレシピ』だが、なぜかDVDを持っている。確か、２度見て、また見たくなって、それなら買ってしまおうということだったと思う。タイトルからは軽いラブコメなんかを想像してしまうが、実は全然違う。オドレイ・トトウ演じるのは、画家を目指してアルバイト生活をしている孤独な女性で、紆余曲折を経て、彼女の恋人になるのはギョーム・カネ（『ザ・ビーチ』出演）演じる女癖の悪いシェフ。この二人が、あるきっかけで貴族の血を引く大富豪の青年のアパートに同居することになる。
とまあ、設定はやはりラブコメちっくなのであるが・・・そこはフランス映画。３人それぞれが抱える悲しみや、貧富の差、介護問題などもリアルに盛り込まれている。もちろん、パリの街角や美味しそうな料理、クラシックな家具なども楽しめる。さらに嬉しいことに、オドレイ・トトウがロングヘアをばっさりショートにするシーンもあり、彼女の魅力をたっぷりと堪能できる。
2007年フランス（93分）
オドレイ・トトウ
ローラン・ストッカー
フランソワ・ベルタン
リンク
