息子が生後2ヶ月くらいの頃、
私は鬱(うつ)状態に近かったかもしれません。
「鬱で虐待した」とかいうニュースを聞くけど、
私の場合はそうではなくて、息子もろとも入水自殺かな、
なんてことを結構リアルに想像していました。
そんな時、市の助産師さんが家庭訪問をしてくれました。
私は、どう判定されるかなんて冷静に考える余裕もなく、
「1回も親のヘルプがなかったこと」
「母乳で育てたかったのに出ないこと」
「高齢出産なのに初めての育児で何もわからないこと」
「眠れないこと」
「簡単な家事が辛いこと」
「夕方になると涙が出ること」
「赤ん坊を可愛いと思う余裕がなくて自分は母親失格なのではないかと思うこと」
「もともと子供好きじゃないということ」
そんなことを取り止めもなく話しました。
すると助産師さんが、
「大丈夫、すでにお母さんは充分やっているから」
「ほら、だって赤ちゃん、元気に生きているでしょう?」と言いました。
「それで充分。他はいいのよ。洗濯物なんてその辺に散らかってて良いのよ。
食事なんて出来合いのもので良いのよ。掃除なんてしなくて良いから。
埃が少し溜まってたって死にはしないから」
「母乳だって、出ないなら今はちゃんとしたミルクがあるんだから。
赤ちゃんが育てばそれだけで良いの!」
そう言ってくれました。
「それで100点よ」
涙が出ました。
そうか、そんなに難しく考えなくて良いんだね。
「辛くなったらいつでも電話してね」
そう言って、助産師さんは携帯番号を教えてくれました。
今、改めてあの助産師さんにお礼が言いたい。
ありがとうございます。