節約たまき本まき。世の中寸評記。

考える、ありふれた建売戸建にて。

美容師さんの本音?(節約)

 以前、美容師向けの雑誌制作に携わってた。変わらず当時も「髪のダメージ」は、顧客の切実な悩みだった。ダメージを補正するために、さまざまな新しい施術が導入されては、消えていく。〇〇トリートメント、〇〇水、ダメージレス〇〇。どれもたいてい、施術直後はいい感じに。束の間ではあるが、多少効果があるものもあれば、それがなくても、美容師さんのブローの腕が良いので、美しい仕上がりになる。

 

 が、数週間もすると、施術前よりも髪の状態が悪化していることが多い。毛髪知識のある美容師さんからすると、これは当然のことなのだそうだ。髪は元々まったく「いじらない」方が健康なのに、それを薬剤やカットで傷めつけているわけだから。施術というのは、その傷めつけた部分を埋め込んで誤魔化しているようなもの。だから、上塗りした薬剤が剥がれ落ちた時、髪の状態はむしろ悪化している。

 もし、本気でダメージを最小限にしたいのなら、何もしないことだ。パーマやカラーはもちろん、シャンプーも控えめにする。カットは、長さを切るくらいにして、レイヤーやシャギーは入れない。そうすれば、日本人本来の強く美しい髪質に戻るわけだ。

 

 ふと、美容室代のことを考えてみる。例えば、3ヶ月に一度、カット(&カラー)をするとする。たいていは5000円〜20000円くらいかかるので、それが年に4回で、年間合計20000円〜80000円。その調子で10年続けば、美容室代だけで200000円〜800000円にもなる。たいそうな金額だ。つまり、まったく美容室に行かないというのが一番節約になるわけだ。そして、髪も傷まない。

 ただ、「美容室に行く」という行為は、他の効果、たとえば気分転換や景気づけ(?)もあるだろうから、その辺との兼ね合いなのかな、とは思うのですが。